ひもんや俳壇
2015年9月号
一般投句
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初蝉の声今ここにしかと聞き富所 敬子
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日参の社の木々に蝉の声滝口 智子
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涼しさや湯上りに受く海の風畑山 則子
向原喜楽会・不動会・さくら会
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化粧箱最上段のメロン買ふ安藤 虎雄
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関取の団扇小さく見えにけり柴崎 英子
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庭闇の月見草白すがすがし久保田光江
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梅雨深し整形医院混み合へる鈴木恵美子
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月見草レールの果つるところかな笹島美和子
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酷暑かなタニタ食堂のカレーライス吉田 新子
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真夏日も早寝早起き朝散歩川部 義明
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悠々と朱鷺舞ふ佐渡の梅雨明けし仲島 信
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蝉しぐれ園を掃く人憩ふ人藤田 静枝
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長雨に色濃く庭の山椒の実譲原 節子
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苧殻をば共に焚きたる吾子遠し市川須美子
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生き過ぎたなどど語りて梅酒注ぐ石井 昭子
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魂祭戦艦大和の君のこと仲村 常子
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黒揚羽いつもどきりと現はるる服部嘉奈子
竹の子会
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風ありや囁き合ひて夏柳苅野 玲子
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夕凪や瀬戸の小舟はゆらゆらと渡辺 幸江
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夕凪や塒に帰る鳥の声千葉ゆり子
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お持たせで失礼しますマンゴ切る安達久美子
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ミントの葉水に浮かべて暑気払ひ苅野 節子
ミモザ会
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コスモスのゆるるがごとく心ゆれ佐々木巴里
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江戸の粋朝顔市に繰り広げ三国 紀子
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新涼や振りてくもらす化粧水石橋万喜子
黒澤三主寿
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富士昏れて湖暮れかゝる月見草黒澤三主寿