ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2018年10月号

一般投句

  • 夏に逝く携帯電話に名を残し
    富所 敬子
  • 風の音かすかにありて秋に入る
    滝口 智子
  • 流木にからむ藻屑や秋暑し
    畑山 則子
  • 風死してパプリカ色に夕焼ける
    戸上 和
  • こうろぎの絶え間なき声夜も更けて
    村上 充子

向原喜楽会・不動会・原町さくら会

  • 八ヶ岳つつみ余れる雲の峰
    安藤 虎雄
  • 書き上げし出展作に汗ぽとり
    鈴木恵美子
  • せがむ子を連れし日もあり夜店の灯
    笹島美和子
  • この酷暑身代り不動に水かけて
    吉田 新子
  • 七夕の短冊吊るす森広場
    川部 義明
  • 流星や夜明けの森の静けさよ
    仲島 信
  • 藤寝椅子主なきまヽ部屋の隅
    三浦 絢子
  • 蝉さへも声をひそめし日射しかな
    鈴木 ゆり
  • 店頭の実梅の香り歩を止めし
    藤田 静枝
  • 空蝉の木の葉の先にしっかりと
    譲原 節子
  • クーラーの風を頼りの読書かな
    中村 常子

竹の子会

  • 花茣蓙に横になったり坐ったり
    苅野 玲子
  • 神官が礼を尽くして山開き
    渡辺 幸江
  • 花茣蓙を敷いておもちゃも孫迎ふ
    千葉ゆり子
  • 葉の上にふはりと眠りねむの花
    安達久美子
  • 梅雨明けや朝早くより日の強く
    苅野 節子

ミモザ会

  • 七輪を知らぬ世代と秋刀魚焼く
    佐々木巴里
  • 薄雲の極上絵巻十三夜
    三国 紀子
  • 塔を浮き立たせはじめし後の月
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • はたと止みまた何時の間に蝉時雨
    黒澤三主寿
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