ひもんや俳壇
2019年11月号
一般投句
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陸上のダッシュの先の草紅葉畑山 則子
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足裏の砂の冷たき秋の波戸上 和
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そぞろ寒いつしか波は胸の音佐藤加代子
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盆踊り昔は三重の輪でありし木村 遊風
向原喜楽会・みすず会・原町さくら会
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名月を独り占めして露天の湯安藤 虎雄
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風雨去り神輿をかつぐ子らの声鈴木恵美子
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さわやかや鈴振る音も柏手も笹島美和子
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乱れ咲く萩にかすかな風のみち吉田 新子
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暑き日も一人住まひの部屋掃除川部 義明
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茶たて虫八年振りの里帰り仲島 信
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つぎつぎと機灯名月待ってをり藤田 静枝
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星月夜どこからとなくシンフォニー三浦 絢子
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秋風をかすかに感じ背を伸ばし譲原 節子
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秋の声早や聞く頃となりにけり中村 常子
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空青く耳をすませば小鳥来る小林 智子
竹の子会
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吹き上がる大地の血潮曼珠沙華苅野 玲子
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花野ゆく人やはらかにたをやかに渡辺 幸江
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返却の日数や灯火親しめり千葉ゆり子
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新しき筆に慣れんと秋灯下安達久美子
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山岳のロープウエーの果て花野苅野 節子
ミモザ会
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短日や梯子残して庭師去り佐々木巴里
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侘助の透きとほらんとする白さ三国 紀子
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母子像の日を分けあひて今朝の冬石橋万喜子
黒澤三主寿
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大いなる森大いなる蝉時雨黒澤三主寿