ひもんや俳壇
2019年12月号
一般投句
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皺増やし褒められている干大根畑山 則子
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小春日やサスペンダーの老紳士戸上 和
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流れ行く形さまざま秋の雲村上 允子
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城下町抱きて津軽富士眠る木村 遊風
向原喜楽会・みすず会・原町さくら会
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萩の花区の花として配らるゝ安藤 虎雄
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歓声の風に乗りくる運動会鈴木恵美子
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萩咲いて人訪ふ寺となりにけり笹島美和子
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老いて今二人となりし良夜かな吉田 新子
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朝涼や磴上り下り足鍛へ川部 義明
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大家族育てし古屋茶たて虫仲島 信
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台風の来るてふ宵の月明し藤田 静枝
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新涼や窓を開ければ夜の気配三浦 絢子
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靖国の秋の大祭能舞台譲原 節子
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灯火親し指の痛みをこらえつつ中村 常子
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音だけでときめく思ひ遠花火小林 智子
竹の子会
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童謡を母と唄ひし秋日和苅野 玲子
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園庭のマリア像の手に小鳥渡辺 幸江
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秋晴や声高らかに登校児千葉ゆり子
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御即位のオープンカーや菊日和安達久美子
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透き通る晴の光に秋を知り苅野 節子
ミモザ会
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関白の夫の加勢の煤払ひ佐々木巴里
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学舎に大中小の雪だるま三国 紀子
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役のなき子らは唄ひて聖夜劇石橋万喜子
黒澤三主寿
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苑順路萩のトンネルくぐりけり黒澤三主寿