ひもんや俳壇
2020年4月号
一般投句
-
この星座だけは名を知る春北斗畑山 則子
-
白酒や雛の猪口もてのみしこと戸上 和
-
猫柳芽ぶくや河のひとすぢに佐藤加代子
-
紅梅や主亡き部屋日のゆたか辰馬 京子
向原喜楽会・原町さくら会
-
弓始今年の願ひ射止めんと安藤 虎雄
-
平成も昭和も彼方令和春鈴木恵美子
-
読初は栞はさみしところより笹島美和子
-
白魚を掬ふ手付きのリズミカル仲島 信
-
いつの間に庭の白梅満開に譲原 節子
-
今日もまた旅の話や春を待つ中村 常子
-
春寒や心も寒く人見舞ふ小林 智子
竹の子会
-
初鏡リセットボタンどこかしら苅野 玲子
-
寒紅を少し濃い目に歌舞伎座へ渡辺 幸江
-
福引や当り外れも笑みの内千葉ゆり子
-
風花と紙吹雪舞ふノーサイド安達久美子
-
庭隅に枇杷の花さく古屋敷苅野 節子
ミモザ会
-
春ショールうす紫のよく似合ひ佐々木巴里
-
水琴窟かすかなれども春の音三国 紀子
-
靴ぬいでここより砂丘春日傘石橋万喜子
黒澤三主寿
-
試歩伸ばす寒紅梅のところまで黒澤三主寿