ひもんや俳壇
2021年2月号
一般投句
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散歩道桜紅葉の紅の濃く富所 敬子
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手袋を置き忘れ来し日和かな畑山 則子
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柿落葉絵具しまひて眺めけり戸上 和
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六人を育てし母の柚子湯かな辰馬 京子
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道端の片手袋が天つかむ木村 遊風
向原喜楽会・原町さくら会
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七五三晴着の写真だけ届く鈴木恵美子
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浅草の露店ひしめく酉の市小針カツ子
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七五三あかんべえしてポーズとる笛吹 敏子
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手招きをされ仲間入り日向ぼこ笹島美和子
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大佐渡の今日晴れ渡る小春凪仲島 信
竹の子会
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草原に紅を散らして吾亦紅苅野 玲子
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秋の暮墨絵のごとき森の景渡辺 幸江
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山好きの恩師に手向け吾亦紅千葉ゆり子
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野にあるもよし挿してよし吾亦紅安達久美子
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盃に花びら散らし菊の酒苅野 節子
ミモザ会
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あれこれと予定を立てて春炬燵佐々木巴里
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天地のあわひに消えし春の雪三国 紀子
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松が枝にかんざしほどの春の雪石橋万喜子
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むかご採るあれよ〳〵とこぼれけり黒澤三主寿