ひもんや俳壇
2021年11月号
一般投句
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小鳥来る手をつなぐ児の弾みをり畑山 則子
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簪の稲穂のゆれし京舞妓戸上 和
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彼岸花今年は咲いてくれるやら富所 敬子
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行く秋のひかり求めて夕鴉佐藤加代子
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刷毛なめらかに盆景の冬景色辰馬 京子
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初時雨自販機の「温」チカチカと木村 遊風
向原喜楽会
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この空は我がものなりと入道雲鈴木恵美子
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ふるさとの夜空を仰ぐ大花火小針カツ子
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大雨の洗ひし空に大花火笹島美和子
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前山の黒々迫る夜の秋仲島 信
竹の子会
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宿題やつくつく法師の昼下がり苅野 玲子
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ふるさとへ思ひつのらせ法師蝉渡辺 幸江
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子の帰り待ちつつながむ茄子の花千葉ゆり子
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星月夜話のつきぬ姉妹旅安達久美子
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夕風にぴたりと止んで法師蝉苅野 節子
ミモザ会
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花の鉢置きかへて見る小春かな佐々木巴里
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花八手冷たからざる白なりし三国 紀子
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小春日や園児が丸く囲む保母石橋万喜子
黒澤三主寿
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蜩や夕餉の早き山の宿黒澤三主寿