ひもんや俳壇
2022年4月号
一般投句
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アートめく流木の景水温む畑山 則子
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歳重ね「脳トレ」の日々春寒し滝口 智子
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朧月闇に溶けゆく最終バス戸上 和
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春暁や動きはじめし山のいろ佐藤加代子
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余の枝と言はんばかりに囀れり辰馬 京子
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食卓に独活の一皿まづ一献木村 遊風
向原喜楽会
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水鳥の今朝また増えし清水池鈴木恵美子
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合掌の姿にも見ゆ冬木の芽笹島美和子
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兄となる気構へも見せ春隣仲島 信
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静けさや思はぬ春の淡雪に吉田 新子
竹の子会
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冬ざれに薪割りの音響きけり苅野 玲子
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春支度里の慣ひも取り入れて渡辺 幸江
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冬ざれのプラットホーム人まばら千葉ゆり子
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ひとときの陽を待ちわびる冬芽かな安達久美子
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夕暮に讃美歌ひびく社会鍋苅野 節子
ミモザ会
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手籠にも葉の香がうつり桜餅佐々木巴里
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木洩れ日をたっぷり浴びてつくづくし三国 紀子
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ひと雨に藍のまたたく犬ふぐり石橋万喜子
黒澤三主寿
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気がつけば近道とりし日短か黒澤三主寿