ひもんや俳壇令和四年度
2023年1月号
令和四年度
ひもんや俳壇賞
黒澤三主寿 選
※「ミモザ会」は特別作品として選外とさせていただきました
大賞
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花吹雪ひとひら肩につれ戻る鈴木恵美子
次席
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緑蔭に入りてコーラス始まりぬ長島 ちよ公園でコーラスの練習が始まりました。
青葉のしげる木蔭にすばらしいハーモニーが響きます。 -
応援に揺らす名入りの大団扇苅野 玲子野球でしょうか。それともサッカー?。
チームや選手の名が書かれた大団扇。応援団の熱気が伝わります。
ひもんや診療所・院長賞
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少年に席ゆづられて冬ぬくし渡辺 幸江車中でさっと立ち上がり席を譲った少年の姿が目に浮かびます。
寒い日の外出も心ぽかぽか。
秀作
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陽だまりに肩寄せ合ひて福寿草畑山 則子
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トロ箱に「つ」の字の鱧や市の朝戸上 和
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朝市の客も売り子も息白し木村 遊風
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すれ違ふ人の胸にも赤い羽根山崎 浦子
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英国のプラチナジュビリー風薫る安達久美子
佳作
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梅の香やカメラ向けられはしゃぐ子ら滝口 智子
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心地よき頬にひんやり秋の風村上 允子
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外出にマスクどこかな又さがす印南 治恵
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翡翠の青き飛沫と光かな持原 篤子
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束の間の夕陽は軒に寒の入り佐藤加代子
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河骨の咲くを促す鯉の口辰馬 京子
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夜があけて小鳥の声のご挨拶津川 志津
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いわし雲両手いっぱい深呼吸藤原和歌子
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初氷真っ先に割る子等の声仲島 信
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庭園に日傘さしかけ車椅子吉田 新子
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山荘のリモートワーク灯の涼し千葉ゆり子
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白壁に影を揺らして吊し柿苅野 節子
「つれ戻る」がなんとも微笑ましい。