ひもんや俳壇
2023年2月号
一般投句
-
約束は一緒の夕餉おでん煮る畑山 則子
-
朱の椀の白味噌雑煮八十路過ぐ戸上 和
-
一門の小袖揃へり初稽古長島 ちよ
-
枯葉舞ひ肩にひらひら散歩道村上 允子
-
片言の英語日本語冬ぬくし持原 篤子
-
朝まだき厨の母の息白し辰馬 京子
-
大根が主役となりて軒下に木村 遊風
-
やかた船水面に映る花火かな榊原 敏子
向原喜楽会
-
松茸の値札ちらりと通り過ぐ鈴木恵美子
-
栗の実のとんがり帽の愛らしき山崎 浦子
-
皮をむき年に一度の栗ごはん津川 志津
-
初物と声かけ供へ栗ごはん藤原和歌子
-
山茶花や音かろやかに竹箒笹島美和子
-
板塀に杖をあづけて秋惜しむ吉田 新子
竹の子会
-
都会にも山の便りを小鳥来る苅野 玲子
-
金の穂のなびく越後路秋の景渡辺 幸江
-
秋の田のパッチワークのごときかな千葉ゆり子
-
秋の田やマルコポーロの見た景色安達久美子
-
大鍋を囲みて集ふ芋煮会苅野 節子
ミモザ会
-
冴返ることひしひしと帰り道三国 紀子
-
一礼の影うつくしき春障子石橋万喜子
黒澤三主寿
-
朝散歩はや臘梅の二三輪黒澤三主寿