ひもんや俳壇
2024年10月号
一般投句
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黄とピンク香り口中菊なます畑山 則子
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良き事の重なりし日や初林檎戸上 和
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秋の海くだけて島の群かもめ佐藤加代子
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葛の花もつれしまゝに活けにけり長島 ちよ
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みちのくの早や草紅葉早や夜長村田 時江
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新米が主役となりて神棚に木村 遊風
向原喜楽会
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竹林の静寂に入り日傘閉じ藤原和歌子
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向日葵が衛兵のごと庭花壇笹島美和子
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炎天や帽子のつばをぐっと下げ吉田 新子
竹の子会
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玻璃越しのスペクタクルや稲光苅野 玲子
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先導の熊除けの鈴山開き渡辺 幸江
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滝音が樹海の道しるべとなりて千葉ゆり子
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バックミラー手を振る人や夕焼け中安達久美子
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長雨に向日葵の蕾固きまゝ苅野 節子
ミモザ会
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刺ありて裾をとられし花野かな石橋万喜子
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歪なることも趣きかりんの実小島 愛子
三國紀子
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そぞろ寒衣あれこれ広げみる三國 紀子