ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇令和六年度

2025年1月号

令和六年度

ひもんや俳壇賞

三國 紀子 選
※「ミモザ会」は特別作品として選外とさせていただきました

大賞

  • 寒卵ひとつを割るに音みっつ
    畑山 則子
    日々の身近な出来事を良く捉えましたね。
    毎日の丁寧な生き方が目に浮かびます。

次席

  • 初暦めくれば一年走り出す
    津川 志津
    新暦をめくれば今年の出発。
    無事に過ごせる事を祈りながらの思いですね。
  • 短日や善きも悪しきも過去にして
    鈴木恵美子
    過ぎた日の良き思い出は大切に、捨てるものは捨て前向きにさせる句ですね。

ひもんや診療所・院長賞

  • あと幾度飾るを思ひ雛納む
    安達久美子
    子供の頃から毎年飾っているお雛様。
    あと何度…と雛納。気持が伝わります。

秀作

  • 石段はこれで中ほど桜散る
    鈴木すすむ
  • 一本の寒梅をみな指さして
    苅野 玲子
  • 生みたての卵の温み走り梅雨
    長島 ちよ
  • 滝音が樹海の道しるべとなりて
    千葉ゆり子
  • 剪定の鋏の音に迷ひなし
    苅野 節子
  • 夕霧や峡より湧きて峡に去り
    渡辺 幸江

佳作

  • 秋の空日暮刻々色変へる
    村上 允子
  • 金の傘ひろげたるごと大銀杏
    戸上 和 
  • 会ひたいな又数の減る年賀状
    藤原和歌子
  • 若者はスマホの中で花見かな
    木村 遊風
  • 木の葉舞ふ見上げる空は青々と
    山崎 浦子
  • 春時雨せせらぎの音濁りなし
    佐藤加代子
  • たんぽぽの黄の一面のまん中に
    清水 悠子
  • 甘草の花の続くも旅なれば
    村田 時江
  • 蕗味噌の山路の香りなつかしく
    吉田 新子
  • 診察に呼ばれるまでの冬帽子
    赤坂ひろ子
  • 思ひ出の中に吹雪の一夜あり
    菊池 道江
  • 十薬の真白き花に今日も雨
    安達 一子
  • 山茶花にみちのくの空荒れやすく
    神  照子
  • 秋雨やプリンターの音夫の部屋
    藤田 静枝
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