ひもんや俳壇
2025年9月号
一般投句
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孫点けしたばこも供へ墓参り畑山 則子
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菊なます米寿の今日の誕生日戸上 和
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久々に蝉のひと声目覚めけり村上 允子
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遠ざかるものみな恋し秋の蝉佐藤加代子
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敬老日夫婦異なる趣味を持ち長島 ちよ
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時々は月を仰ぎて踊りけり菊池 道江
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夕暮れの主なき庭に萩揺れて木村 遊風
向原喜楽会
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裏道のどくだみの花白映えて藤原和歌子
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届きたる新茶に器選びをり笹島美和子
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子供の日いつの間にやら自転車に吉田 新子
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新茶の香まづ一服の顔と顔藤田 静枝
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ひとしきり新茶自慢に耳を貸し斎藤 朋子
竹の子会
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父の日の肩叩き券時効なり苅野 玲子
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パビリオン筋交ひに飛ぶ夏燕渡辺 幸江
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光る手をそっと開けば蛍飛ぶ千葉ゆり子
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夏つばめ疎水の流れより速く安達久美子
ミモザ会
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天高し一笛に立つ組体操石橋万喜子
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萎れゆく早さ儚し酔芙蓉小島 愛子
三國紀子
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草丈を舞ひ移りゆく秋の蝶三國 紀子