ひもんや俳壇
2025年10月号
一般投句
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母の手を解きて駆けゆく秋の浜畑山 則子
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折鶴を二つ三つ折り風の盆戸上 和
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秋の波くだけて島の群かもめ佐藤加代子
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蹲の水溢れをり秋海棠長島 ちよ
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本降りとなりし雨にも秋深く菊池 道江
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菊人形だれかに似てると戻り見る木村 遊風
向原喜楽会
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降り止まぬ雨にあじさゐいきいきと藤原和歌子
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宿坊の百畳敷も梅雨湿り笹島美和子
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あじさゐの路地をせばめて今盛り吉田 新子
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十薬の盛りの庭を案内して藤田 静枝
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植え込みは十薬の花独占す斎藤 朋子
竹の子会
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撃たれても楽し平和な水鉄砲苅野 玲子
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短夜の思ひ出されぬ夢ひとつ渡辺 幸江
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夏の川水かけ合ひて若者等千葉ゆり子
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水涸れて飛び石高く夏の川安達久美子
ミモザ会
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塔を浮き立たせはじめし後の月石橋万喜子
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悠然と田んぼの空を鬼やんま小島 愛子
三國紀子
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この青さまさに秋天だけのもの三國 紀子